襖・障子・畳・あみ戸 (Ⅰ)

<大分県中津市全徳 善了寺様〉

 1523年(大永3年)釈正誓により開山。

1633年(寛永10年)に東本願寺の末寺となり、現住職は第16世となる古刹です。

 

堂余間の脇の襖を貼り換えました。

無地の鳥の子を貼っていましたが、「越前手漉和紙」の「墨流し」という総柄を勧めました。

手漉和紙のもつ温もり、安らぎを感じさせ、落ち着いた優雅な雰囲気となりました。

施工前(鳥の子)

施工後(越前手漉和紙)


 

本堂には蓮如上人ご直筆名号の掛軸が掛けられています。

 


<中津市 K様〉

 障子貼替工事の依頼を請けました。奥座敷の障子は高級建具の用いられる組子細工の【くれごし】仕上げになっております。

今では細工できる職人は少なく、技術伝承の大切さを切に思いました。

 

 

 

 

 

 

雪見障子の下部も左右に開閉できる障子のある珍しい作りの建具

 

 

               【くれごし】


<中津市山国町 E様〉

 襖のシミがひどくなったので、貼替の相談を請けました。

シミの原因として、前回の業者が襖の下地こしらえが不十分なため、年月とともに下地の汚れが浮き出たのだと推測されます。

 

 

        ①施工前                 ②施工状況(上紙はぎ)

 

 

③下地こしらえ完了

 

 

④完成


<中津市 A様〉

 20数年ほど前に新築した際、他業者が施工した襖ですが、シミがひどくなり、貼替の相談を受けました。

考えられる原因は、襖生産過程でおこなう『どうさ水』のムラと思われますので、既存の襖紙より厚手で織のしっかりした上紙をお勧めしました。

 

*『どうさ水…水に少量の膠(にかわ)と明礬(みょうばん)を溶かしたもの

        絵画制作などの際あらかじめ紙や絹の上に塗っておき、墨や水性彩料のにじみを防ぐ

 

施 工 前

 

施 工 後


<中津市 O様〉

 足が少し不自由なO様は何度か襖に倒れかけて、襖を損傷したので、下地の丈夫な襖で新しく作りたいとのご相談を受けました。

弊社ではそのようなご要望に30年前から【ニューパネル】をお勧めしています。


O邸のニューパネル(下地)

仕上げ(仕上がりは従来の襖と変わらない)


 

 

 

 

 

昔からの襖で、現在でも代表的な組子襖

<北九州市八幡 K教会>

50年前に新築し、すでに襖を2度修復(貼替)していました。

今回は、材質感ある素材の京さらさ織と、引手は真鍮製の大々に換えてバランスをとりました。

 

施 工 前

引手   黒虫喰別注角鉄製

                 襖上紙  新シルケット

施 工 後

引手   ツキエス505(真鍮)サイズ大々

              襖上紙  京さらさ織

<中津市耶馬渓町 U様>

座敷の襖の貼替をしました。

1枚柄の襖を「繁栄の象徴である鶴と松」の4枚柄に変えて重圧さ、厳格さを醸し出しています。 

       施工前(1枚柄)               施工後(4枚柄)

<中津市寺町 西蓮寺様>

 中津市の名刹の一つ、本堂の余間襖の修復のご相談を請けました。

 本堂の左右にある襖絵(8枚)は江戸時代の作で、戦時中は遠方に運び出し戦火を逃れたそうです。

    *西蓮寺…1588年(天正16年)黒田官兵衛の末弟、光心師によって開基

 

施工前


         本堂の左側(花)             本堂の右側(孔雀)

 

施工後


本紙修復、本紙の縁は本金、襖ふちは桧で別注

 

 

 

 

 

襖の裏面は越前和紙で貼替ました

 

 

修復前の襖

<福岡県豊前市三毛門 K様>

あみ戸・襖・建具・障子の貼替などのご依頼がありました。 

≪あみ戸≫

大きな木造住宅で、窓周りは木製のガラス戸でしたので、桧(ヒノキ)にて木製のあみ戸を製作しました

 

 

 

 

 

 

 

虫の侵入を防ぐために下記のように施工しました

  1. 縦框(たてかまち)の内側にフェルトを貼る
  2. 定木(じょうぎ)を重ねる
  3. 網目は細かい30メッシュ(30×30)

     フェルト部              重ね定木           押え桟木部

                                        30メッシュ

≪襖の貼替≫

襖の縁は女桑でしたので、そのまま使用

柱との隙間や襖の傾きは下地を削り調整する

≪ガラス戸の敷居≫

すべりの悪いガラス戸のVレールをフラットレールに取り替えて動きを良くした

<中津市寺町 合元寺様>

 中津市の名刹の一つ、『合元寺』通称『赤壁』といわれる寺院の庫裡(くり)の正面玄関の襖を新調しました。

 奥様は華道をたしなまれておりますが、手漉き和紙の風合いに正面の生け花が映え、優しい空間をつくっております。

 

    *合元寺…1587年(天正15年)黒田官兵衛に従って姫路から中津に移り住んだ

         浄土宗西山派開山空誉上人が開基

 

         施工前              施工後              

                            上紙…本鳥特漉三号(和紙)

<中津市 留守居町>

  福澤諭吉旧居 NHKや民放TVの撮影も多くなり、障子の張り替えをさせていただきました。

 

 

旧居入口の立て看板

 

 諭吉の母親の優しく情に深い人柄を書いている    「しらみ取りの話」の立て看板

  • 内部の障子…上質パルプ紙の『』を貼り、薄暗い部屋内も明るくなりました。
  • 外部の障子…塩化ビニールの両面に和紙をラミネートした強度の『ワーロン』を貼りました。

<福岡県築上郡上毛町 O様>

上毛町薬丸では、昔から4月21日の『弘法太子祭』を地区15軒の方が、毎年順番に「おせったい」のお世話をしています。 

今回O宅が当番になり、襖工事の相談を受けました。

 


座敷周りの襖の貼替時期がずれていたため、四枚柄の絵柄の統一感がなかったので、今回は雰囲気の違う四枚柄でまとめてみました。

従来の襖はかなり年数が経っていたので、新しく作り直すことによって、柱との隙間をなくし、鴨居と襖の縁を等分に揃えることができました。襖の滑りも良くなり、当番としての準備ができたと喜んでいただきました。

 

<福岡県豊前市 M様>

M様のお姉さん宅の襖を貼替させていただきました。同じように白っぽい無地がご希望でしたので、上級織物の『さらさ織』をお勧めしました。

 

 

<大分県中津市 H様>

和歌を習っておられるH様は、上質の和紙『鳥の子』で新調し、市内の書道家に自作の「歌」を書いて頂き、襖に貼りこみました。

お琴も趣味の域を超え、和歌同様師範並みのようです。

 


        施工前

       施工後



<大分県中津市 Y様>

戸襖に和紙の襖紙を貼っていたお座敷を、気軽に使える茶の間として使用したいとのご相談を受けました。

モダンでしかも『和』の雰囲気をも出したいとのご希望でしたので、お勧めしたのが『竹下夢二』の壁紙です。

 


        施工前

        施工後



 

上部の柄…夢二の好んだ『松葉』

松葉を散りばめた文様で絵封筒をデザインしました


 

下部の柄…洋梨と葉による図案は日本初のフルーツパーラーを開業した銀座千疋屋による広報誌『fruits』の表紙と裏表紙を飾った夢二の原画です


 

 

仏間は戸襖と色違いの壁紙を貼りました

<大分県中津市 K様

猫の好きなK様は猫の爪に負けないような生地を希望していましたので、目の細かい『シルクライン』をお勧めしました。

左端下の四角い開きは、猫の出入口です。          シルクライン…絹入

 


<大分県中津市耶馬渓町 光円寺

文政2年(1819年)建立  耶馬渓町の古刹 

 本堂の格天井には田能村竹田・広瀬淡窓・広瀬旭窓・平野五岳等の書画がある

 

襖のはりかえ

広瀬旭荘の書画を貼ってあった襖の貼替た

 

広瀬旭荘(ひろせきょくそう)1807~1863

  江戸時代後期の儒学者・漢詩人

  日田郡豆田町(大分県日田市)生

  広瀬淡窓の弟

 

 

 

舞良戸(まいらど)の修理、調整、塗装、障子はりかえ    *『舞良戸』書院造りの建具の一つ

           表側                   裏側


<福岡県 豊前市 O様>

豊前市の旧家で35年ぶりの襖の貼替えでご相談をうけました。

 

 

襖の下張には反故紙(ほごし)が使われている丁寧で丈夫な作りの襖です。

上紙には織物襖紙の天然素材の『シルケット』が貼ってありました。

 

反故紙』…昔の和紙の手紙や台帳 

 

                 施工前

 

上紙には織物襖紙の天然素材『芭蕉布(ばしょうふ)』を貼りました。

親和金で描いた上品な雲の柄と、さらりと強固で張りのある芭蕉布の襖は、旧家に益々趣を与えます。

 

 

            施工後

<大分県中津市 O様

築58年のご自宅で、初めての張替となりました。

予算は高めになりましたが、工事についてはご満足頂き、喜んで頂きました。

 


       施工前               施工後  和紙(鳥の子)を使用    

今では珍しいのですが、部屋の雰囲気に趣を置いたつくりで廊下側にも襖を立ています。採光のために部分的に障子窓と配置した中抜き襖源氏襖)になっていました。

 


                  施工前               施工後

下貼りに新聞紙を使用していたため、新しく下地を作り直して、上貼りには生地の厚い松苑(スパンレーヨン紙)をお勧めしました。

上品な雲の柄は本銀、親和金砂子で描かれた4枚柄です。

 


       施工前               施工後

      柄は和紙の山水柄川又木目金に変えて高級感を出しました。

              (かわまたもくめきん)

 


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